これからのクリニックの在り方「気の処方箋」

医療開業コンサルタント及び設計をしている星さんからご連絡頂き、新築クリニックの内装の設計・施工をお手伝いすることになりました。

六階建てのクリニックの中にリハビリのフロアーがあります。
「リハビリ」というキーワードで何か良いアイデアはないか?と言う話になりました。リハビリフロアーは基本的に体のリハビリを行うことが主眼になっています。

そこで、医学、医療の医の元の字、字源「医」のお話をしました。字源の「医」の字の意味は上半分が体を表し、下半分が心を表しています。時代が進むにつれ「心」の字が無くなり、次に体の一部の字、現在の「医」の字になりました。字源の「医」の本来の意味を考え、そのフロアーを体のリハビリと共に心のリハビリも出来れば素晴らしいという話になりました。

昔から「病は気から」という言葉があるように氣(心)もリハビリ出来る場や環境にする。患者さんは長時間ベットで過ごすこともあり、心や意識や想いが元気になる部屋になれば素晴らしいことです。

今までの部屋ではベッドの上からは白い壁や天井が見えます。ただそれだけです。
つまらない、何も伝わらない。そこで部屋の中が森の中に居るような風景だったらいいねと言う話になり、壁面を樹木の風景にすることにしました。気付きがおこる言葉や香り(檜オイル)も取り入れました。人間の五感にアクセスする環境や要素を取り込むことで人間の機能が活性化します。

今まで、そのようなクリニックには出会ったことがありません。その場や環境に、心という意識を取り込んだ空間はないと思います。機能や情報、物質は満たされて来ているのですが、心や意識や想いを取り込み表現している場や空間は無いに等しいと思います。体と心の調和・バランスを取りもどすことが大切です。

今、現在は特に体「病」と心「氣」の不調和により病気で苦しんでいる人がたくさんおられます。体に対する医療行為と共に心が元気になる、場や環境・知恵・情報を提供し、体と心のバアランスが整い病気から健康を取り戻していく。
このようなクリニックが本来の在り方、又、これからのあるべき姿ではないでしょうか。そこで、まずリハビリフロアーからスタートすることになりました。

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