先輩からの贈り物

私は高校1年から剣道を始めました。

動悸は不順で、面をかぶれば顔や目が隠れて見えない。先輩であろうと先生であろうと強くなれば相手の頭を思いっきりひっぱたける。これは楽しいと想い、剣道を始めました。また、剣道とは、剣の道か?などと想いながら練習に励みました。

練習をしていると1人の先輩が、私だけを徹底的にいじめて(鍛えて)くれたのです。

真面目に剣の道とはという想いが、次第にその先輩より強くなり叩きのめしてやる、に目標が変り練習に励み、結果急激に強くなりました。そして、ついにその時が来て先輩を負かし目的が叶いました。

仕事を始め数年たったある日、ふと頭の中に剣道の先輩が出てきて、本当は、宮原は自分が憎まれ役になり鍛えてやれば強くなるのではと想い、憎まれ役をやってくれたのではないか?そんな想いが頭の中に浮かんできました。

その瞬間、憎い先輩から有り難い感謝の先輩に変りました。
善悪は自分の外にあるのではなく、自分の内に有る。と、その先輩からおそわりました。

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