子供が変、落ち着きが無くなった。

スーパーゼネコンの現場所長さんが、こんなお話をしてくれました。
20年位前に小学校の建て替えの現場を担当した時のお話です。

その校舎のデザインは当時斬新でモダンな真っ白い建物でした。教室の中も白でした。
生徒が新しい教室に移り3ヶ月位たったころ、学校の先生から「生徒の様子が何か変なんです。以前より落ち着きが無くなり、とにかく何か変なのです。」と連絡があったそうです。

そこで所長は以前の教室との違いを確認しました。
以前の教室は木材やさまざまな色が使われていました。しかし、新しい教室は真っ白です。そこで、以前の教室のように壁面に木の板を貼り、色を加えました。3ヶ月が過ぎ先生から「生徒が落ち着きました。」と連絡を頂き、ホッとした。と話してくれました。

自然の中に真っ白の空間は有りません。

色には人間に影響を与える力が有ります。米国の事例で刑務所の部屋の色をバブルガム・ピンク色にしたら、暴力行為や攻撃的な行為の発生が激滅したという著しい結果が出たそうです。ピンク色は神経を鎮める作用があることが実証されたました。
日本の住まいやオフィスの室内は殆ど白い色です。生徒が集団で反応し客観的に見る先生いたからこそ気が付いたのですが、一般では殆ど気が付きません。

各家庭で同様のことが起こっている事が十分考えられます。子供の機嫌が悪い、落ち着きがない、集中力が無いなど。ひょっとして関係が有るかもしれません。色にはいろんな力が有ります。その力を住まいや仕事場に活かしてはいかがですか。